【リスニングが苦手な人へ】h・thの発音が消える?聞き取れない理由とその対策とは
英語が聞こえない理由は「発音されない音」の存在かも?
英語リスニングで「音が足りないように聞こえる」「知っている単語のはずなのに何を言っているか分からない」と感じたことはありませんか?
その原因のひとつが、“h”や“th”といった音が省略される発音現象です。今回は、ネイティブスピーカーの会話で頻出するこの音の変化について詳しく解説します。
【発音ルール】h や th の音は実際には発音されないことが多い
▶ h の音が消える例
単語の頭にある “h” は、会話のスピードが上がると発音されなくなることがあります。
- find her → ファインダー
- 正しく発音すると「ファインド ハー」ですが、ネイティブは often 「ファインダー」のように“h”を落として言います。
- さらに、**“d”**の音まで消えると「ファイナー」に聞こえることもあります。
この音の脱落はアメリカ英語、イギリス英語どちらでもよく見られます。
▶ th の音が消える例
“there” や “this” などの th 発音も、日常会話ではごく弱くなったり、省略されたりすることがあります。
- jump in there → ジャンピネアー
- 「ジャンプ イン ゼア」が省略されて、自然な発音だと「ジャンピネアー」のように聞こえます。
つまり、「th」が完全に“d”や“n”のような音に置き換わってしまうのです。
【重要】知らない単語は“ノイズ”にしか聞こえない
ここでもう一つ、大切な事実をお伝えします。
👉 どれだけ耳がよくても、「知らない単語」は絶対に聞き取れません。
なぜなら、人間の脳は“知っている音のパターン”しか認識しようとしないからです。
つまり、リスニングは耳の問題ではなく、単語力と表現力の問題でもあるのです。
例:
- 「ファイナー」が「find her」の略と知らなければ、一生それは“雑音”としてしか処理されません。
【結論】リスニング力を上げたいなら「音の変化」と「語彙力」を両方強化すべし
リスニング攻略の2本柱:
- 英語の音変化(リエゾン・リダクション・hやthの脱落)を理解する
- よく使われる単語・フレーズを知識として覚える
英語の音声は、文字通りに読まれないのが当たり前。
発音ルールと語彙力をセットで伸ばすことで、リスニングのストレスはぐっと減っていきますよ。
次回予告:リスニングの「音変化」を使ったトレーニング方法とは?
次回は、今回紹介した“発音の変化”に対応するためのおすすめリスニングトレーニングを紹介します。
「音が消える」「つながる」をどう攻略するか、ぜひお楽しみに!