英語のリスニングが聞き取れない理由と、絶対にやるべき正しいステップ

ネイティブに相談してもリスニング力は伸びない?

英語のリスニングに悩んでいるとき、こんなアドバイスをもらったことはありませんか?

「CDを毎日聞いていれば、自然に耳が慣れるよ」

こう言ってくるのは、たいていネイティブスピーカーか、幼少期から英語に触れていた帰国子女です。
でも、ここでちょっと立ち止まって考えてみてください。

彼らはそもそも、「英語が聞き取れない状態を経験していない」人たちです。
つまり、私たちのような「大人になってから英語を学び始めた学習者」とは根本的に感覚が違う
のです。

リスニングができるようになる人は「順番」を大事にしている

リスニングの上達には、確かに「慣れ」も必要です。
しかし、**“聞いていれば自然に聞こえるようになる”**というアプローチは、多くの人にとって非効率です。

実際に成果を出している英語学習者たちは、こんな順番でリスニング力を伸ばしています。

  1. 発音や音のルールを知る(リエゾン・脱落・弱形)
  2. 短いスクリプトを精読して、内容を完全に理解する
  3. スクリプトを見ながら聞き、音の変化を確認する
  4. スクリプトなしで聞き取れるかチャレンジ
  5. 音読やシャドーイングで自分でも発音してみる

この「インプット→理解→音読→アウトプット」のサイクルを繰り返すことで、確実にリスニング力は伸びていきます。


音のルールを知らないと一生聞き取れない?

例えば、次の英文を聞いてみてください。

Did you eat it?

実際の会話では、これが

"Dju eedit?"

のように聞こえます。
これを知らずに「ディド ユー イート イット?」と聞こえると思っていると、ずっと「聞き取れない状態」が続いてしまいます。

だからこそ、**「英語の音のルール」**をまず覚える必要があるのです。
これは英語の発音に関する「技術」であり、「センス」ではありません。


今日のまとめ|リスニング上達のために絶対に意識すべきこと

  • ネイティブや帰国子女のアドバイスは、学習者向けではないことが多い
  • 聞き取れないのは、聞き取れない理由(音の変化)を知らないから
  • まずは「ルールを理解」してから、「量をこなす」ことが大切
  • 正しい順序を踏めば、誰でもリスニングは伸びる

次回からは、実際にどんな音のルールがあるのかどんな練習をすればいいのかをステップごとに解説していきます。

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