英語のリスニングが聞き取れない理由と、絶対にやるべき正しいステップ
ネイティブに相談してもリスニング力は伸びない?
英語のリスニングに悩んでいるとき、こんなアドバイスをもらったことはありませんか?
「CDを毎日聞いていれば、自然に耳が慣れるよ」
こう言ってくるのは、たいていネイティブスピーカーか、幼少期から英語に触れていた帰国子女です。
でも、ここでちょっと立ち止まって考えてみてください。
彼らはそもそも、「英語が聞き取れない状態を経験していない」人たちです。
つまり、私たちのような「大人になってから英語を学び始めた学習者」とは根本的に感覚が違うのです。
リスニングができるようになる人は「順番」を大事にしている
リスニングの上達には、確かに「慣れ」も必要です。
しかし、**“聞いていれば自然に聞こえるようになる”**というアプローチは、多くの人にとって非効率です。
実際に成果を出している英語学習者たちは、こんな順番でリスニング力を伸ばしています。
- 発音や音のルールを知る(リエゾン・脱落・弱形)
- 短いスクリプトを精読して、内容を完全に理解する
- スクリプトを見ながら聞き、音の変化を確認する
- スクリプトなしで聞き取れるかチャレンジ
- 音読やシャドーイングで自分でも発音してみる
この「インプット→理解→音読→アウトプット」のサイクルを繰り返すことで、確実にリスニング力は伸びていきます。
音のルールを知らないと一生聞き取れない?
例えば、次の英文を聞いてみてください。
Did you eat it?
実際の会話では、これが
"Dju eedit?"
のように聞こえます。
これを知らずに「ディド ユー イート イット?」と聞こえると思っていると、ずっと「聞き取れない状態」が続いてしまいます。
だからこそ、**「英語の音のルール」**をまず覚える必要があるのです。
これは英語の発音に関する「技術」であり、「センス」ではありません。
今日のまとめ|リスニング上達のために絶対に意識すべきこと
- ネイティブや帰国子女のアドバイスは、学習者向けではないことが多い
- 聞き取れないのは、聞き取れない理由(音の変化)を知らないから
- まずは「ルールを理解」してから、「量をこなす」ことが大切
- 正しい順序を踏めば、誰でもリスニングは伸びる
次回からは、実際にどんな音のルールがあるのか、どんな練習をすればいいのかをステップごとに解説していきます。