英語力を伸ばす「良い参考書」とは?選び方の本質を知ろう
「先生、この参考書って良いですか?」という質問について
英語を教えていると、よく生徒さんからこんな質問を受けます。
「おすすめの英語の問題集はどれですか?」
「あの単語帳って使ったほうがいいですか?」
気持ちはよくわかります。
無数にある参考書の中から、**「正解の一冊」**を見つけたいという気持ちですよね。
でも実は、こうした質問には明確な正解がないのです。
参考書選びの結論:正直、どれでもいい。
極端なことを言えば、「良い参考書」とはその人にとって続けられる参考書です。
- デザインが見やすい
- 解説がわかりやすい
- 難しすぎず、ストレスを感じにくい
- 自分の目標レベルに合っている
こういった**“主観的な使いやすさ”が非常に大切**です。
つまり、「万人にとって最高の参考書」は存在しないのです。
参考書の差ではなく、「どう使うか」で差がつく
市販の英語参考書や単語帳は、どれもプロの編集者や教育者がしっかりと作っています。
だから、基本的な内容に大きな差はありません。
本当に差がつくのはここです。
✅ その参考書をどのくらい繰り返したか?
✅ 実際に使ってアウトプットしたか?
✅ わからない部分を調べながら使ったか?
英語学習では、「買った参考書のレベル」よりも、
その中身をどれだけ自分の頭に定着させたかの方が圧倒的に重要です。
難しい参考書=良い参考書ではない
特に中上級者になってくると、難しい問題集に惹かれがちです。
しかし、「難しいから良い」わけではありません。
✔ 解説が複雑で理解できない
✔ モチベーションが下がって途中で挫折
✔ 結局、やりきれず積ん読状態に…
こんなことになってしまっては本末転倒ですよね。
参考書の真の価値は、「どれだけ自分の力になるか」で決まります。
そのためには、「難しすぎない」ことも大切な要素です。
教える立場として大切にしていること
英語を指導する立場として、私が大事にしていることがあります。
難しいことを難しく説明するのは誰でもできる。
難しいことを、どれだけわかりやすく伝えられるかが本当の指導力。
これは参考書にも同じことが言えます。
難解な説明よりも、“スッと頭に入ってくる解説”がある本を選びましょう。
まとめ|「おすすめ参考書」よりも大切なこと
- 参考書の良し悪しは、人によって違う
- 自分にとって使いやすく、続けられるものを選ぶ
- 参考書の中身をどれだけ吸収するかが一番大事
- 難しい=効果的とは限らない
- 簡単なものを完璧に使いこなす方が成果につながる
英語学習で迷ったときは、「もっと良い本があるか」ではなく、
**「今持っている参考書をどこまで使い倒せるか」**を意識してみてくださいね。