【勉強の壁を越える】プライドと焦りを手放すことから始めよう①
勉強で「わからない」にぶつかるのは当たり前
英語でも数学でも、どんな科目であれ、勉強を続けていれば必ず「わからない問題」に出くわします。
最初は意欲に満ちていても、繰り返しつまずくとモチベーションはみるみるうちに低下していきますよね。
でも実は、それはごく自然なこと。
「わからない」は、成長のサインでもあるのです。
むしろ何もつまずかずに勉強が進む方が危険です。なぜなら、それは本当の理解に至っていないか、すでに知っていることしかやっていないからです。
勉強は「マンション建築」と同じ構造
私がよく生徒に話すのは、「勉強はマンションづくりと同じ」ということ。
1階、2階、3階と順番に積み上げていく中で、土台が不完全なら高層階は絶対に建てられません。
たとえば中学英文法でつまずいていれば、高校英語の長文なんて到底読めないのです。
つまり、「今わからない問題」は、過去のどこかに学び漏れがあるサインとも言えます。
そんなときに必要なのは、「戻る勇気」です。
【最強の敵】プライドと焦りが立ちふさがる
でも、戻ることに対して多くの人がためらいます。
なぜでしょうか? その理由は次の2つです。
① プライドが邪魔をする
「今さら中学の内容なんて恥ずかしい」
「自分はもっとできるはずだ」
——そんな風に、自分の中にある“理想の自分像”が現実を受け入れるのを拒みます。
しかし、そのプライドが成長を止めてしまうのです。
② 焦りが判断を狂わせる
「受験まであと半年しかない」
「もう周りに追いつけない」
と焦るあまり、「今さら基礎をやり直すなんて時間のムダだ」と思ってしまう人が多い。
でも、本当にそのまま進んで、合格できるでしょうか?
成功する人は、躊躇なく基礎に戻れる
どんな一流の受験生でも、「わからないことに出会ったら戻る」のは当たり前の姿勢です。
**「土台の補強なくして、成長なし」**という事実を理解しているからです。
自分の間違いや穴を認める勇気。
一歩引いて、やり直す冷静さ。
それらこそが、本当の意味での「強さ」ではないでしょうか。
まとめ:本当の成長は、土台のやり直しから始まる
- 勉強はマンション作り。土台が不安定だと崩れる。
- わからない問題は、過去に戻るチャンス。
- プライドと焦りは、成長のブレーキ。
- 成功する人は、自分の弱さを受け入れ、基礎に戻れる。
明日は、この続きをさらに深掘りして、プライドと焦りをどう乗り越えるかをお話しします。