映画で英語は学べる?聞き取りのリアルとおすすめ活用法
英語学習において、「映画を使って勉強するのってどうなんですか?」という質問をよく受けます。
つい先日も、社会人の生徒さんからこんなことを聞かれました。
「先生って、映画を字幕なしで聞き取れるんですか?」
率直にお答えしましょう。
僕は英語を教える仕事をしていますが…
僕は日々、中学生から高校生、そして社会人の方にまで英語を教えています。英語を教えることを“仕事”にしている立場です。
では、そんな僕が映画を字幕なしでどれくらい理解できるか?
答えは……
**4割程度です。**😅
正直に言います。内容によってはもう少し理解できる映画もありますが、アクション、サスペンス、恋愛ドラマなど、ジャンルや俳優の話し方によって大きく難易度が変わります。
映画で英語学習が難しい理由
「映画を字幕なしで見て英語を学ぶ」というのは、多くの人が憧れる学習スタイルです。でも、実際には次のような大きな壁があります。
🎬 1. ネイティブスピードと省略表現
映画の英語は「教科書英語」とはまったく違います。スラング、省略、早口、つぶやき……。聞き取れなくて当然です。
🎬 2. 背景知識・文化要素が前提
映画には、その国の文化や常識が前提としてあるため、文脈を知らないと意味がつかめないこともよくあります。
🎬 3. 音声がクリアじゃないシーンも多い
BGMや環境音、複数人の会話が重なる場面など、音声自体が聞き取りにくい構成になっていることも。
じゃあ映画での英語学習は意味がないの?
いいえ、決してそんなことはありません😊
ただし、**映画英語は“最終目標に近い場所”**と考えてください。いきなりそこに飛び込んでしまうと、
「全然聞き取れない…やっぱり私ダメだ…」
という挫折に繋がることも多いのです。
どんな人に映画学習がおすすめ?
以下のような学習者には、映画を英語学習に取り入れることをオススメします。
- 英検準1級〜1級程度
- TOEIC700点以上
- 基礎文法が定着していて、字幕をサポート的に使える人
このレベルに達している方なら、映画を教材として「表現の幅を広げる」「リスニング耐性をつける」といった目的で活用できます。
効果的な映画学習のステップ
映画を活用した英語学習を成功させるには、次のようなステップが効果的です。
✅ ステップ1:英語字幕ありで見る
→ 音と文字を一致させる練習。わからない単語はメモ。
✅ ステップ2:日本語字幕と見比べる
→ 意味の取り違えを防ぐ。
✅ ステップ3:字幕なしでチャレンジ
→ 理解できるシーンが増えてきたら試す。
まとめ:映画は“上級者向けの最高の教材”
映画は英語学習において非常に魅力的な教材ですが、それは**ある程度の英語力を身につけた“中級者〜上級者向け”**であることを忘れないでください。
初心者のうちは、市販の英語教材やドラマ、アニメなど音声がクリアで使いやすいものから始めるのがおすすめです。
焦らず、レベルに合ったステップで学習を進めていきましょう😊