【ネイティブ講師 vs 日本人講師】英語学習に本当に役立つのはどっち?
バイリンガルってカッコいい。でも…
ネイティブや帰国子女のように、2ヶ国語を自由に操るバイリンガルって憧れますよね。
僕自身もずっと「英語を自然に話せる人」になりたいと思ってきましたし、その気持ちは今も変わっていません。むしろ、年齢を重ねるごとに強くなっている気さえします。
でも、英語学習を本気で始めると、ある疑問が出てきませんか?
「ネイティブから学ぶのが最短」って本当?
多くの人が「英語はネイティブから学んだ方がいい」と思っています。
しかし、僕はこの意見には疑問を持っています。
なぜなら、ネイティブや帰国子女は英語を“学んで”身につけたわけではないからです。
彼らにとって英語は“生活の一部”であり、あまりにも自然に身につけてきたものです。
そのため、英語学習者が「どこで、どうつまずくのか」が分からないケースが多いのです。
「同じ苦労をした人」のアドバイスこそ最強!
英語学習を始めたばかりの人にとって、最も価値のあるアドバイスは、
**「同じ道を通ってきた人」**からのものです。
例えば、「3時5分前って英語でなんて言うの?」という質問。
● ネイティブ講師の場合:
“It’s five to three.”(そう言うものだよ)
● 英語学習経験者(日本人講師)の場合:
“It’s five to three.”
「to」は「〜に向かって」という意味があって、
3時に“向かう”時間だから「to」を使うんだよ。
どうでしょう?
学習者にとっては、理由を理解できる後者の説明の方が納得しやすいと思いませんか?
言語習得には「納得感」が必要
第二言語として英語を学ぶ場合、
「なんとなく覚える」よりも、「なぜそうなるのか」を納得して覚えた方が、長期的な定着率が高いです。
ネイティブの自然な英語表現は魅力的ですが、
学習初期〜中期に必要なのは「理屈で理解できる英語」です。
そのため、僕自身はこう考えています。
ネイティブ講師は“ある程度”英語ができるようになってから
ネイティブ講師とのレッスンは、英検2級〜準1級レベル以上になってからでも十分です。
むしろ、そのレベルに達していないと、ネイティブのスピードや表現の幅についていけず、挫折するリスクもあります。
学習初期は、日本語で論理的に説明してくれる講師や、同じ苦労を経験した講師の方が効果的。
英語に慣れてきたら、ネイティブとの会話で実践的な表現力を鍛える、という順番が理想です。
まとめ|英語学習の近道は「共感と経験」
英語学習の近道は、必ずしも「英語がペラペラな人」に教わることではありません。
- 自分と同じように苦労して英語を学んできた人
- つまずくポイントを具体的に説明できる人
- 英語学習者の気持ちを理解できる人
こういった人からアドバイスをもらうことで、あなたの英語力は確実に伸びます。
ネイティブとのレッスンは、英語の土台ができてからの“仕上げ”。
焦らず、自分のレベルに合った講師を選びましょう。