【語源で英単語を覚える方法】上級英語学習者にこそ必要な語彙力強化テクニック
語源学習って何?どんな効果があるの?
英単語の「語源(ごげん)」を意識して覚える学習法があります。
語源とは、単語の“もともとの意味の成り立ち”を指します。
この語源の知識を使うことで、見たことのない単語にも意味の予測がつけやすくなり、語彙力が飛躍的にアップします。
語源で覚えると単語が“つながる”!
たとえば以下のような例があります:
✅ pre-(前に)という語源を持つ単語
単語 | 意味 | 語源の活かし方 |
---|---|---|
previous | 前の | pre(前)+vious(行く) |
predict | 予言する | pre(前)+dict(言う) |
prepare | 準備する | pre(前)+pare(整える) |
「pre = 前に」という意味を知っていれば、知らない単語でもある程度推測ができます。
✅ ab-(離れる)という語源を持つ単語
単語 | 意味 | 語源の活かし方 |
---|---|---|
abnormal | 異常な | ab(離れる)+normal(普通) |
absent | 欠席の | ab(離れて)+sent(存在する) |
abduct | 誘拐する | ab(離れて)+duct(引っ張る) |
このように、語源を意識すれば複数の単語が意味でつながり、効率的に覚えられるようになります。
語源学習が効果を発揮するのはどんなレベルの人?
語源学習は万能ではありません。
特に初心者(英検3級〜準2級、TOEIC500以下)にはオススメしません。
なぜなら、語源を活用するにはある程度の「語彙の土台」と「文脈理解力」が必要だからです。
✅ 語源学習が効果を発揮するのはこんな人:
- 英検準1級合格を目指している
- TOEIC700〜800レベルの語彙に頭打ちを感じている
- 単語帳の丸暗記に限界を感じている
- 長文中の“推測力”を上げたい
英語上級者を目指すなら、語源は「単語学習の強力な武器」になります。
なぜ語源が大切なのか?記憶量の限界を超えるヒント
語源を無視して10,000〜13,000語レベルの語彙を丸暗記するのは、
記憶の達人でもない限り、ほぼ不可能です。
英検1級やTOEFL100以上を目指すなら、語源を味方につけることで単語の「理解」から「定着」へと変化させる必要があります。
語源は「意味を覚える」だけでなく、
- スペルの構造
- 類義語・派生語のつながり
- 文脈での意味の推測
など、本質的な語彙力を底上げしてくれます。
語源学習のおすすめステップ
以下の手順で語源学習を進めると効果的です。
✅ ① 基本的な接頭辞・接尾辞を覚える
pre-, re-, un-, dis-, -tion, -able などは頻出中の頻出。まずは10〜20個に絞って覚えましょう。
✅ ② 単語帳の語源解説を活用する
語源付きの英単語帳やアプリを使って、「語源」+「意味」+「例文」で覚えると効率的です。
✅ ③ 長文読解で“推測する練習”をする
実際の英文中で語源を活用し、意味を推測する練習を重ねましょう。入試やTOEFLでは特に有効です。
まとめ|語源を制する者は語彙を制す!
英語学習の最終ステージでは、単語を「覚える」のではなく「つながりで理解する」ことが重要です。
そのためには語源学習が非常に効果的です。
- 英語初心者にはまだ早い
- でも、中級〜上級を目指す人には必須スキル
- 語彙の“質”と“量”を一気に引き上げる
丸暗記から卒業し、語源で英単語をロジカルに覚える学習法、ぜひ取り入れてみてください!