受験英語は本当に悪者?実は“使える英語力”の宝庫だった!
なぜ「受験英語」は悪者にされるのか?
日本人の英語力が話題になるたびに登場するのが、
「受験英語があるから日本人は英語が話せない」というフレーズです。
特に最近では、
- 会話ができないのは受験英語のせい
- 実践的じゃない
- 無駄な知識が多すぎる
と、受験英語を“戦犯扱い”する声が目立つようになってきました。
でも、本当にそうでしょうか?
実は“使える表現”も多い受験英語
入試で問われる英語の中には、日常生活で使える表現もたくさんあります。
たとえば:
- 「Would you mind if I opened the window?」
- 「You’d better take an umbrella.」
- 「How about going out for lunch?」
こうした表現は、入試英語の定番ですが、実際の会話でも非常に自然な言い回しです。
また、リスニングや会話形式の問題も近年では充実しており、まったくの机上の空論というわけではありません。
受験英語に真剣に取り組めば英語力はつく
受験英語の目的は、決して“英語を話せないようにすること”ではありません。
むしろ、英語の正確な構造や語彙力を身につける良い訓練の場になっています。
真剣に取り組めば、以下の力がつきます:
- 文法力(正確な文の構成)
- 語彙力(読解や会話のベース)
- 読解力(長文を読む基礎)
つまり、応用次第で“使える英語”になる土台は整っているということです。
受験英語の“落とし穴”とは?
とはいえ、受験英語にも課題がないわけではありません。
最大の問題は、**「英語ができるようになること」ではなく、「テストで点を取ること」に目的がすり替わること」**です。
その結果、
- 複雑すぎる文法用語の暗記
- 実用とは無関係な言い回し
- 形式だけの読解や整序問題
などに時間を費やし、英語を実際に使う感覚が育たないこともあります。
たとえば:
- 「複合関係代名詞」
- 「叙述用法」「従属節」「準動詞の意味上の主語」
……正直、名前を覚えても話せるようにはなりませんよね(笑)
バランスが大事!受験英語×実用英語
結論としては、「受験英語はすべて悪」でも「完全に実用的」でもなく、**“うまく使えば最強の基礎力になる”**ということです。
英検やTOEICの上位級を目指す人にとっても、受験英語の知識はとても有効です。
大事なのは、
- 丸暗記で終わらせず「使い方」を意識する
- 文法用語だけで満足せず「実践で試す」
- 解いた問題を音読や会話練習に応用する
このように学習の“出口”を意識するだけで、受験英語は一気に生きた英語に変わります。
まとめ|受験英語は“捨てる”より“活かす”が正解!
- 受験英語には日常的な表現も多い
- 真剣に取り組めば、文法・語彙の基礎力がつく
- 用語暗記だけで終わると逆効果
- 実用への応用で“話せる英語”になる
もしあなたが「受験英語しかやってこなかった」と落ち込んでいるなら、
それはむしろ武器をすでに持っているということです。
あとは、その使い方を知るだけ。
受験英語を“味方”にして、使える英語力を育てていきましょう!