英文法はなぜ嫌われる?「覚える」から「理解する」に変える学習法
英文法は英語力の土台
英語力を本気で伸ばしたいなら、避けて通れないのが「英文法」の学習です。
リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング——あらゆる技能の土台にあるのが文法力です。
文法が身についていなければ、
- 話しても文がちぐはぐ
- 書いても伝わらない
- 長文を読んでも意味がつかめない
という事態になりかねません。
「会話重視だから文法は後回しでいい」と考える人もいますが、文法を理解せずに自然な表現力を身につけるのは極めて難しいのです。
なぜ英文法は嫌われるのか?
英文法と聞くだけで、拒否反応を示す人も少なくありません。
その大きな理由は、「英文法=ただの暗記科目」というイメージが強すぎること。
中学校・高校の授業で、
とにかく公式を覚える
とにかく例文を丸暗記する
理屈は後回し、とにかくテスト対策
というアプローチで学んできた人にとって、英文法は**“おもしろくない”“使えない”もの**に感じられるのも無理はありません。
丸暗記は必要?それとも不要?
語学学習において、暗記そのものを否定するつもりはありません。
単語も文法も、ある程度のインプットなしでは話にならないのは事実です。
しかし、意味もわからずにただ覚えるだけの学習は、効果が薄いのもまた事実。
苦労して覚えたことも、使いどころが分からなければ忘れてしまいますし、実際の場面で活かせません。
「理解して覚える」英文法のすすめ
英文法を“暗記地獄”から“使える知識”へと変えるために、必要なのは**「なぜそうなるのか?」を考える習慣**です。
たとえば、
- Why do we use the present perfect here?
- なぜこの助動詞が使われるのか?
- この語順にはどんな意味があるのか?
こうした視点で学ぶと、ただの記号にしか見えなかった英文法が、意味のある仕組みとして頭に入ってきます。
英文法が「面白くなる」瞬間
「なるほど!そういうことだったのか」と思えるとき、英文法は一気に楽しくなります。
理屈がわかれば、記憶はぐっと定着します。
たとえばこんな瞬間:
- to不定詞の「to」は未来志向
- 現在完了は「過去の経験」ではなく「今とつながる過去」
- 仮定法の「過去」は、実は時制ではなく“現実との距離感”を表す
こうした発見が、「英文法=つまらない」というイメージを覆してくれます。
英文法を味方につければ、英語力は一気に伸びる
英語を自由に使えるようになるには、文法を“知識”から“実践知”へと昇華させることがカギです。
文法はあなたの英語力を支える「ロジック」であり、「地図」です。
何となくではなく、納得して使える文法力を育てていきましょう。
まとめ|文法嫌いを克服する第一歩
- 文法は英語の土台であり、避けては通れない
- 暗記だけではなく、「理解」することが重要
- 理屈がわかれば、文法は面白くなる
- 文法を味方につけると、英語力が安定する
もし今、英文法に苦手意識を感じているなら、まずは「なぜそうなるのか?」と問いかける学習法を試してみてください。
文法は、あなたの英語を自由にするツールです。