【英語リスニング上達のコツ】リダクション(音の省略)とは?聞き取れる耳をつくろう!
英語が聞こえない理由は「音が消えている」からかも?
「何度聞いても聞き取れないフレーズがある」
「単語は知っているのに、なぜか聞こえない」
こんな悩みを抱えている英語学習者の方は多いと思います。
その原因の一つが、リスニングで頻繁に起こる音の変化 “リダクション” です。
これは単語の一部の音が省略されたり、弱く発音されたりする現象で、ネイティブが自然に使っている発音ルールの一つです。
リダクション(Reduction)とは?
▶ リダクションの定義
英語の発音において、特定の子音や母音が弱くなったり消えたりする現象を「リダクション(Reduction)」と呼びます。
特に、アメリカ英語では会話の中で頻繁に起こり、単語を文字通り発音しないケースが多く見られます。
リダクションのよくあるパターン
以下はよくあるリダクションの例です:
正確な発音 | ネイティブの発音例 | 説明 |
---|---|---|
Good morning | グッ モーニン | d音が脱落 |
Next time | ネクス タイム | tが弱くなる、もしくは脱落 |
Getting better | ゲッティン ベラー(or ベダー) | gとtが省略・dが“r”に近い音へ変化(米英) |
☑ アメリカ英語では「better」が「ベダー」のように発音されるのが特徴的ですね!
リダクションが起きる具体的な子音
特に以下のような子音がリダクションされやすいです:
- t → 省略される、または「ʔ(声門閉鎖音)」になる
- d → 消える、または「r」に近い音になる
- g → 語尾で省略されやすい(例:going → goin)
こうした音の変化に慣れることで、ネイティブのスピード感ある英語も格段に聞き取りやすくなります!
リダクション攻略のための学習ステップ
音読・シャドーイングを通じて、音を自分の口で再現する
リダクションが起こる単語・フレーズを知る
例:Good night, hold on, what’s up など
正しいスペルと発音のギャップを確認する
スクリプト付き音声を使って何度も聞く
リダクションとリエゾンの両方を知れば、リスニングが一気にラクになる!
前回紹介した【リエゾン(音のつながり)】と今回の【リダクション(音の脱落)】。
この2つは英語リスニングの“鬼門”ともいえる部分です。
でも逆に言えば、この2つのルールさえ意識して聞き取れるようになれば、英語の音が劇的にクリアに聞こえてくるようになります!
次回予告:英語リスニングに効果的な練習法を紹介!
次回は、リエゾン&リダクションに対応するための具体的なリスニング練習方法について解説していきます!