【英語教育における本質】学ぶ速度は人それぞれ。教える側が忘れてはいけない大切な視点
ichiro教える立場だからこそ意識したい「個人差」
英語を教えていて、しばしば気づかされることがあります。
「理解のスピードは生徒によって大きく異なる」という事実です。
ある生徒は1回の説明でスッと吸収する一方で、
別の生徒は何度も何度も反復しないと身につかない。
これが現場で日常的に起こっている“学びの個人差”です。
この違いを理解し、対応できるかどうかが、
指導者としての力量を問われる大切なポイントなのです。
理解できないのは「能力が低い」からではない
「何度説明しても理解してくれない」
そう感じたとき、教える側が陥りがちな誤解があります。
それは、「この生徒はできない子だ」と決めつけてしまうこと。
しかし実際には、多くの場合、
- 理解するまでのプロセスが異なる
- 処理に時間がかかるだけ
- 自分なりの考え方がある
などの理由が背景にあることがほとんどです。
むしろ、じっくり時間をかけて理解したことは、深く定着する傾向があります。
教える側が持つべき姿勢とは？
1. 生徒の目線に合わせる
教える側が常に意識すべきことは、
**「この生徒にとって一番わかりやすい伝え方は何か？」**という視点です。
- ペースを調整する
- 言い方を変える
- 視覚的に見せる
- 実際に一緒にやってみる
など、相手に合わせた柔軟な対応力が求められます。
2. 「一度で理解できるのが当然」ではない
教える側は、知識のある立場から話すことが多く、
つい「これは一度で理解できて当然」と思いがちです。
しかし、生徒にとっては初めて聞くこと、初めて触れる概念かもしれません。
だからこそ、**「何度でも丁寧に教える姿勢」**が、
生徒のやる気や信頼感に大きく影響してくるのです。
【まとめ】「生徒に合わせる」ことが最高の教育
学びのスタイルに「正解」はありません。
大切なのは、生徒それぞれに寄り添いながら、
理解できるようになるまで根気よく導くこと。
それが本当に力になる教育であり、
英語力だけでなく、学ぶこと自体を好きになるきっかけになります。
